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中途採用とは何なのか?

皆さんこんにちは。さて、今回は中途採用に関してのお話です。
前提としてまず申し上げておきたいのは、所謂氷河期世代と呼ばれる頃に学校を卒業し、就職をした人たちは、この話の例外です。年齢にすると27歳から37歳くらいでしょうか。
もちろん全員というわけではありませんが、この世代の人たちは、急激な経済の悪化で、心の準備ができないまま、暴風雨の就職活動に放り出された人が多く、大切な20歳代に「将来に向かって長期的に育ててもらう機会」を逸してしまったのです。
つまり、本人の責任の及ばぬところに転職の可能性がある、という意味で例外なのです。

私は日本における中途採用そのものは、業務と経験をマッチングさせる機能しかなく、会社のコア人材の採用は難しいだろうと考えています。
もちろん例外はいっぱいあるでしょう。
でもそのほとんどは「たまたま偶然うまくいった」事例であろうと思っています。基本的には難しいのです。

なぜか?大きな理由は二つあります。
ひとつは、転職という行為の一番のモチベーションは、現在の会社(仕事や環境)への不満であり、しかも圧倒的にこの比率が高いからです。
これは誰でもわかっているはずなのですが、実際の採用面接ではこのことに切り込みません。「ところで離職の理由は?」などと当たり障りのない聞き方で、相手の答えを聞いて「あーそうですか」で終わりです。

不満から転職することの何が問題なのでしょうか。
辛いことから逃げ出すマイナス・コンピテンシーが身についてしまうことだと私は思います。

日本の会社は、まだまだ我慢文化の組織ではないでしょうか。
実際のところ、日本が成長したおかげで我慢のできない人にも転職という行為がやりやすくなっただけで、市場価値など元々上がってなどいないのです。
仕事は常に壁を越え成長することの連続で成長するわけで、若いうちに逃げ癖(転職癖)がつくと、こういう厳しい時代に対応できないでしょう。

もうひとつの理由は、不満を持つ会社を選んだのは本人自身であり、その自責が問われずに転職することの問題です。
社会人としての成長は、自己責任の分析を繰り返すことにあります。そういう視点をもてない人もやはり厳しいだろうなあと思います。

さて、それでも中途採用という市場に頼らざるを得ない企業もまだまだたくさんあると思います。そこには、新卒採用のコスト高や投資長期化という問題もあるでしょう。
ですが、根本的な問題は、企業が即戦力の人材調達をできるという幻を信じていることではないでしょうか。

派遣契約というのは、スタッフにもよりますが即戦力の仕組みだと思いますが、長期雇用を前提とする正社員採用における中途採用は、「便利な即戦力性(=経験)を買って、離職の根本問題を抱え込む」ケースが圧倒的に多いのだと思います。

人材の流動性がもっともっと高まり、人材の質が差別化されて、こういう全体像を企業も応募者も理解し、話し合った上で、米国のようなジョブマッチングが図れるようになれば、それはそれで良いと思いますが、一部のラッキーな人を除いて、物事を自責で考えられない人がキャリアアップする、ということは永遠に来ないと私は思っている次第です。

樋口弘和

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