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コラム

なぜ、シリコンバレーには優秀な人材が集まるのか


皆さん、こんにちは。

先月末、当社で30名ほどの企業経営者の方々をお連れして、シアトル・ベ イエリア(サンフランシスコ)の企業やNGO、教育機関を視察するツアーを
主催しました。

主な視察先はMicrosoft, Nordstrom, Boeing, Google, Hewlett-Packard, General Electric等で、他にも米国学生就職先人気ランキングで3位に選 ばれたNGO、Teach For Americaの話を聞いたり、スタンフォード大学の教
授にシリコンバレー発展の歴史を話してもらったりしました。

去年よりスケールアップしたこのツアーからは、たくさんの新たな学びを 得ましたが、その中でも特に印象的だったのは、日本とシリコンバレーの 違いです。

シリコンバレーでは、”失敗を許容する文化”が優秀な人を惹き付け、地 域を発展させているのです。

この地域には、ビジネスチャンスを求めて世界中のタレントが集まります。

スタンフォード大学の教授でさえ、自らの専門領域の中でビジネスを興し、 それにより財産を形成することをいつも前向きに考えているのです。

いろんな人の話を聞いてみると、日本とシリコンバレーの差を作り出して いるのは失敗体験に対する評価の違いではないか、と感じるようになりま した。

そもそも、人が経験から何かを学ぶというのは、「まずやってみて、失敗 したり上手くいかなかったりする体験をし、そこから大事なことを学ぶ」 ということだと思います。

もし、シリコンバレーのように、日本の社会も失敗を評価するようになれ ば、優秀な人材が大企業を選ぶというもったいない選択をしなくなるかも しれません。

本来、優秀な人材は、単に勉強ができるだけでなく、社会において実現し たいことや、会社に属さない人生上の価値観を持っているはずです。
その彼らが「会社に巻かれる」のは、社会的な損失だと私は思うのです。

少しオーバーな言い方になりますが、優秀な人材が、社会勉強のために3~ 4年間大きな組織で働くのはともかく、その後自らの夢の実現に向かった り、失敗や挫折を経験をしたりすることに時間を割かない限り、日本とい
う国は発展しないでしょう。

このような社会への変化の第一歩は、「会社が、個人の価値観を尊重する こと」にあると考えます。

例えば社内公募などの人事システムを活用することで、各社員に自身の未 来(キャリア)に関心と責任を持たせるのです。

次の一歩は、優秀な人材の出入りをおおらかに認めることではないでしょ うか。

優秀な人材は社会の所有物であり、1つの企業が数十年も所有するのはよく考えてみればおかしな話ですね。

もちろん厳しい競争社会であるシリコンバレーでは、表舞台には出てこな い敗者の悲劇も多いですが、それは飲み込むべきトレードオフだと思います。

優秀な人が自己実現に向けてリスクを取りに行き、もし失敗し挫折したとしても“火傷”にはならず、むしろ市場価値が高まっていく。

そんな社会のほうが、わくわくしませんか?

2013.06.06 樋口弘和

 

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